こんにちは。明日はブリスベンはEkkaホリデーで祝日です。と言うわけで、今晩は学部生がパーティーを開いてるのか、隣の寮から爆音が聞こえてきます。ちなみに大学の寮と言うのは、大抵は学部生がいつも大騒ぎしてうるさいことが多いのですが、幸い、私の住んでいる寮は、驚くほど規律が守られていて休みの前でも静かです。これには本当に良い意味でびっくりしました。
さて、最近オーストラリアについて色々びっくりするような話を聞くことがありました。以下、飽くまで「現地で長く生活をしている方から聞いた話」として読んでいただけたらと思います。
オーストラリアでは、日本の大学閥並みに影響力のある「ハイスクール閥」が存在するんだそうです。教育熱心な親であれば、妊娠をしたときから子どもを将来どの私立高に入学させるか、ということを考えてるんだとか。と言うわけで、子どもが生まれる前から親がハイスクールについての情報収集を開始、妊婦さんたちの間でも「どのハイスクールが良いか?」と言う話題がしょっちゅう出るんだそうです。
そして、何と驚くべきことに、教育熱心な家庭では、子どもが生まれてすぐ、数か月と経たないうちに、有名私立高のウェイティングリストに入れてもらう手続きをする。「入学のウェイティングリスト?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、なんと、有名私立高では、年間1500ドル程度を支払されすれば、将来子どもがその高校に入学できる権利をキープできるとのこと。要は、0才から子どもが高校に入学するまでの10数年間、毎年1500ドル程度を入学予定の高校に納めれば、前途洋々というわけです。(しかも複数校に納めることもできる。)そしてこのウェイティングリストは、有名校であればあるほどすぐに埋まってしまうんだそうです。
「え?つまりお金がなければそういう有名私立高にも行けないと言うことですか?」
とオーストラリアで子育て中の美容師さんに今日聞いてみたところ、
「そうなんです。お金持ちかよっぽど成績優秀で奨学金をもらって入学する以外は、こういう私立高には入れないのよ」
ひょえー。オーストラリア、平等な社会ではなかったんでしょうか?そして子どもの入学する高校を子ども本人ではなく、親が決めると言う点も興味深い。
ちなみに公立高校にも勿論評判の良い学校と言うのがあり、ブリスベンではBrisbane State Highというのが難関校なんだそうです。そして、オーストラリアの高校には基本的には入学試験というものが存在しないらしいのですが、このBrisbane State Highは一流高校ということもあり、入学には受験が必要。そして、これまたびっくりすることに、この入学試験を受ける受験者の90%が中国系住民なんだそうです。と言うことは、当然Brisbane State Highの学生の大半は中国系ということになるんでしょうね。
今日この話を聞いていて私が前から少し疑問に思っていたことが分かったような気がしました。オーストラリアの大学寮と言うのは、寮費がめちゃくちゃ高い。UQに関して言えば、私の今住んでいる寮を除けば、1週間で食事抜きで300ドル近くかかり、1か月だと10万円弱。正直「大学寮」と言うと、アメリカでは経済的に困難な状況にある学生のための寮、日本でも学生寮と言えば安いと言うイメージを私は持っていたので、オーストラリアに来る前にこちらの学生寮を調べたとき、その値段の高さには本当に驚かされました。ちなみに留学生だから高い、というのではなく、現地の学生も同じく高い料金を支払っているし、キャンパス内の多くの寮がラグジュアリーとまではいかなくとも、かなりきれいに造られている。つまり、学生寮に入っていることは、ある意味現地の人にとって有名私立高に入るのを同じように、(プチ)特権なんだろうなーと今日改めて思いました。
美容師さん曰く、オーストラリアは相続税がないので、富める人はますます豊かに、貧しい人はますます貧乏に、なっていく仕組みがあるようで、最近ではオーストラリアでも貧富の差がどんどん拡大しているんだとか。これについては、また機会があったら調べて書いてみたいと思います。
では今日はこの辺で。
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