こちらの大学に来てまず感じたのは、留学生受入れが巨大ビジネス化していることです。実際にオーストラリアでは留学生を対象とした教育サービスが第3の巨大産業となっています。
大学のキャンパスを歩いていて目立つのは中国人留学生です。私の専攻は日英通訳翻訳と言うこともあり、中国からの留学生は1名しかいませんが、周りから聞いたところによると、観光学、ビジネス、会計学などの専攻においては8~9割が中国人の学生で、「せっかくオーストラリアに勉強しに来たのに、中国にいるのと変わらない」と不満を漏らす中国人学生も少なくありません。
実際に中国はオーストラリアにとって最大の留学生受入国であり、高等教育機関で学ぶ留学生全体(19万8千人)のうち、3分の1が中国人学生だそうです。しかし今年に入り、政府による移民政策の変更により、中国人学生に対するビザ発行基準が厳格化。これに加えて、近年の豪ドル高や高インフレもあり、今後オーストラリアに勉強をしに来る中国人学生は大きく減少が見込まれていると言います。これは大学経営を留学生の学費収入に完全に頼りきっている大学にとっては、まさに危機的状況だそうです(詳しくはこちら)。おそらくUQも例外ではないと思います。
しかしそれにしても、あまりに商業化された大学というのは、見ていてあまり美しいものではありません。もはやオーストラリアに限らず、米国をはじめとする他の英語圏でも、財政難に悩む大学は留学生獲得に躍起になっているようですが、オーストラリアに関していえば、セメスターが変わるたびに学費が上がったり、大学院とは思えない緩い入学基準を採用している学部があったり、キャンパス内の学生寮が文字通り目が飛び出るほど高かったり、学内のカフェや食堂が学生向けとは思えない値段だったり、、とうんざりすることが多々あります。
ちなみに先学期、日本人のクラスメイトの学費の話題になった際、大体1授業(2時間)につき150~200ドル払っているということが判明し、あまりの高額に愕然とした記憶があります。と言うわけで、今学期もがっちり元を取るべく、そして学業の目的を達成すべく、頑張りたいと思います。ふー。今日はここまで。
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