2012年4月21日土曜日

心の栄養

来週の水曜はANZAC Dayの祝日で、フォーラムはなし!と言うことで、普段はフォーラムの準備で追われて図書館に8時まで籠っている毎週金曜の夜ですが、今日はクラスメイトと一緒にQueensland Conservatorium(クイーンズランド州の音大)の学生オーケストラのコンサートに行ってきました。お目当てはチャイコフスキーのバイオリン・コンチェルト、私が大好きな曲です。とは言え、ここは文化色のうすーいクイーンズランド州(失礼!)、一体学生オケでこんな難曲をやるとはどんなもんかと期待しないで聞きに行ったら、思いのほかソリストがよかった。
彼はまだ20歳くらいの若い中国系オーストラリア人の学生で、出てきた瞬間こちらにも緊張が伝わってくるような、危うい感じで、しかも見た目もどちらかと言うとぼーっとした頼りなさそうなタイプ(失礼!)。一体こんなみんなが知っている名曲で、しかもこれまでに数々の名演奏があって、演奏するのはさぞかしプレッシャーに違いないと思っていたら、すごく直向きな演奏で、心動かされる瞬間が多々ありました。
実は今日、初めてこの名曲を最初から最後まで生で通して聞いたのですが、バイオリンにこれでもかというくらい、難しいテクニックことを求めてくる。それから今日は目の前でソリストの呼吸が聞こえるくらい間近な席で見ていて、これを最後まで演奏しきると言うのは本当にすごいことだと思いました。テクニックも必要だし、曲自体は本当に美しく繊細な歌という感じなのでこれをいかに表現するか、というのは本当に演奏者の腕にかかってると思いました。今日の彼は、とにかく若さなりの直向きさがばんばん伝わってくる素晴らしい演奏でした。私が彼の親だったら号泣してると思います。クラッシック好きのクラスメイトも皆それぞれ感動があったみたいで、演奏会の後はああだこうだと盛り上がり、すごく楽しい良い金曜の晩を過ごせました。
普段は毎日勉強に追われる忙しい日々ですが、やはり時々はこうやって音楽などに触れて心の栄養を補うことも大切だなと思いました。明日からまた勉強を頑張りたいと思います。

ちなみに私のベストのチャイコフスキー violin concertoの演奏はこちら↓やはりオイストラフは神!

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