そうしたところ、やはりオーストラリアでも人道的な立場から不法難民を「保護するべき」と主張する立場と、「不法で入ろうなんて容認すべきでない」と反対する立場で分かれている模様。ちなみに最近では、つい先日、オーストラリアに漂着した不法難民をオーストラリアの領域外に一旦移送して難民申請を行うことを認める法案が否決されました。
サバのように自身の命を守るためにオーストラリアに来る難民がいる一方で、違法な仲介業者が手配した難民船でオーストラリアの海域に船を漂着させ、オーストラリアの難民ビザと取得しようとする不法難民の数も増えているとのこと。よって、この難民問題について一概に何が正しいかと意見を述べることはできません。以前、元UNHCR職員の方が難民問題についてお話されていたときに、実際に難民キャンプでは、難民認定をされたいがために、虚偽の申請を行う人々も多数いるという話も聞いたことがあります。
でも、先日ゴールドコーストで雨の中、姉とホエールウォッチングに行ったとき、小型船で荒波に揺られ、船酔いに苦しんだ恐怖体験を考えると、何百人もの人を乗せて、劣悪な環境の中、遠く離れたアフガニスタンからわざわざ命がけで難民船に乗ってオーストラリアに来るというのは、貧困、戦争、差別など、自身の命に代えても国外脱出したい問題を自国に抱えているからに他ならないからだと思います。そのような状況にある人が世界にはまだ沢山いるということを常に頭の片隅にでも置いておくことは、自分をはじめ平和ボケの日本の人たちに必要だと感じる今日この頃です。
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